マンションを購入する際、新築と中古のどちらを選ぶかは、個々のニーズや状況によって異なります。
それぞれに長所、短所があるため特徴を比較して自分に合っている方を選択することが重要です。
1,セキュリティや設備が最新
建物が新しいだけでなく、キッチンや浴室などの室内設備やセキュリティ設備なども最新の高水準のものを使用できる点も新築マンションのメリットです。
2,仲介手数料がかからない
新築マンションは物件価格については、どうしても中古マンションよりも高くなってしまいますが、それ以外の費用や税制面においては優遇されることも特徴です。
個人の売主から購入する中古マンションとは異なり、新築マンションはデベロッパーからの直販となるため、仲介手数料がかかりません。
3,修繕積立金が安い
マンションを買うと毎月支払う修繕積立金ですが、実は築年数が経つごとに値上げがされることがほとんどです。
新築マンションであれば、修繕積立金が最も安い時に入居することができます。
4,住宅ローン控除が利用しやすい
マイホーム購入をするなら必須で利用したい「住宅ローン控除」も新築マンションに有利な制度です。具体的には、築年数に応じて適用条件や最大控除額が変わってくる可能性があります。
1,購入前に実物を見られない
多くの新築分譲マンションは、工事開始と同時に販売を開始し、完成までに完売を目指すのが一般的だからです。
モデルルームやホームページでおおよそのイメージをつかむことはできますが、現地で実際の日当たりや眺望、風通しを確認することはできません。
2,資産価値が下がりやすい、物件の選択肢が少ない
個人の売主と取引する中古マンションと異なり、新築マンションの販売価格には利益や人件費、広告費などが上乗せされています。
そのため、ほとんどの場合、マンションは新築から5年ほどで10%近くも価格が下落してしまうのです。
新築マンションは中古マンションと比べると物件数が少ないため、選択肢が少ないこともネックとなり得ます。
1,資産価値を維持しやすい
築6~10年以内では新築時の10%前後、さらに11~15年になると20%以上値下がりしています。
その後は徐々に資産価値は下がっていき30年で下げ止まるのが一般的です。
つまり、マンションは築年数が経っているほどに、それ以降の価格の下がり幅が少なく、すなわち資産価値が保ちやすいといえます。
2、リノベーションしやすい
リフォームにより、内装や設備を自分の好みに合わせてカスタマイズすることができます。間取りの変更や最新の設備導入も可能です。
自分だけのオリジナルなデザインを実現でき、新築では得られないユニークな空間を作り上げることができます。
3,好立地な物件が多い
駅近など好立地の物件が多いことも中古マンションのメリットです。
理由は単純で「先に条件の良い土地を選ぶできたから」です。
開発地域などの例外を除いて、既に人気のエリアで物件探しをするなら、中古マンションの方が豊富な選択肢から選ぶことができます。
1,構造・設備の使用が古い
マンションの構造や設備の仕様が古いことが挙げられます。
構造でいえば、1981年以前の中古マンションでは「旧耐震基準」で設計がされていました。また、床下構造は現在主流の2重床ではなく、直床工法であることも。直床工法は配管のリフォームが困難になる他、遮音性に難があります。
2,修繕積立金が高い
修繕積立金も値上げがされていることが一般的です。
3,階数や間取りの選択肢が少ない
中古マンションは新築マンションと比べてマンション自体の数が多いことは強みですが、マンション内での物件の選択肢は少ないです。
新築マンションであれば、基本的に提供されているすべての階数、間取りから希望の物件を購入することができます。
対して、中古マンションの場合は選べる階数、間取りは売りに出ている物件の中から選ばなくてはなりません。
特に人気の上層階や角部屋は売りに出ても競争率が高いため、購入するのは容易ではありません。
新築か中古かを考える時に最も意識しておきたいポイントとして、自分の年齢や年収、世帯人数や希望条件とマッチしている物件はどれかという視点を持つことです。
しかし、自分の目だけで自分にピッタリの物件を探し出すのはなかなか簡単ではありません。
そこで、物件探しをするなら、自分の感覚で物件ポータルサイトを見るのではなく、プロからの提案をもらうことが重要です。