住宅を長持ちさせ、快適な生活を維持するためにもリフォームは必要ですが、リフォームを考えるタイミングは様々です。
リフォームのタイミングに明確なルールはありませんが、タイミングの目安があります。
今回は、リフォームのタイミングと気になる費用について解説します。
リフォームを考えるタイミングは、「生活スタイルの変化」や「暮らしやすさを求める」など様々ですが、多くは「住宅設備の老朽化」です。
タイミングを逃すと、快適さを損なうだけでなく大規模な設備交換等の工事となり想定外の費用がかかる可能性もあります。
そのため、深刻な老朽化する前にリフォームをするのがおすすめです。
【5年~10年】
壁や天井のクロスの汚れやキズが目立ってくるタイミングです。
清潔感のある住まいを保ちたい場合はこの時期でのリフォームがおすすめです。
日が当たる窓側の壁の日焼け、壁の継ぎ目、カビなどが目立つのであればリフォームのタイミングです。
【10年~15年】
水まわり設備の寿命は15年~20年と言われています。
今、使用上問題がなくても内部が腐食している場合などもあるので、点検を行い、問題があればリフォームをしましょう。
水まわりは故障する前にリフォームするのがおすすめです。
【15年~20年】
水まわり設備の寿命のタイミングです。
あまり長く使っていると、水漏れによる腐食などにより工事が大掛かりになり高額な費用になる可能性があります。
水まわりは15年を過ぎると、深刻な故障を引き起こすといわれていますのでリフォーム検討のタイミングです。
【キッチンリフォーム】
中心価格帯90~120万円
コンロや食洗器など部分的な設備交換であれば50万円程度ですが、システムキッチンの入れ替えは100万円程度の費用がかかります。
機能性を追求すると高額になる傾向です。
また、壁付けから対面キッチンに変更する場合は、さらに追加費用がかかります。
【ユニットバス】
中心価格帯 80~100万円
グレードや機能により費用は変わってきますが、在来浴室(タイル張りの浴室)からユニットバスへの交換する場合は、解体工事が必要なので費用が高くなります。
【洗面所】
中心価格帯 20万円~30万円
既製品の洗面台の交換は15万円~程度ですが、オリジナルで造作する場合は30万円~目安となります。
【トイレ】
中心価格帯 30万円~50万円
便器の種類や工事内容により費用は変わります。
和式から洋式トイレへのリフォームは60万円~目安となります。
【クロスの張替え】
中心価格帯 5万円~10万円
クロスの張替え費用は、貼り換える面積とクロスのグレードによって変わります。
家全体のクロス張替えは20万円~となります。
【床の張替え】
中心価格帯 10万円~25万円
床の張替えは、張替える前の床の状態や張替える床の素材により費用がかわります。
マンションには管理規約があり、リフォームに制限がある場合があるので注意が必要です。
トラブルにならないためにも、リフォームの前に必ず確認しましょう。
【マンションリフォームの主な注意点】
・IHヒーターへの変更
IHヒーターは高電圧が必要なため電気容量を上げる必要があるので、古いマンションなど電気供給量に制限がある場合は、リフォームができません。
・レンジフードの移動
レンジフードの移動は、排気ダクトの移動も必要になるのでマンションの構造上移動ができない場合があります。
・シンクの移動
排水管の位置が固定されている場合、シンクの移動はできません。
特に1980年代前半以前のマンションは注意が必要です。
・床材の変更
生活音への配慮のため、遮音等級が定められられている場合があります。
その場合、基準を満たす床材を使用しなければなりません。
・窓や玄関はリフォームできない
窓や玄関は共用部のためリフォームはできません。
リフォームのタイミングは、設備の劣化やライフスタイルの変化にともない、いずれかのタイミングで必要となります。
ポイントは、設備の深刻な故障になる前に日頃から設備のメンテナンスを心がけ点検を行いましょう。
また、マンションの場合は管理規約の確認など注意事項をしっかり把握しておくことで、トラブルを回避してスムーズにリフォームをすることができます。