マンションなどの大規模修繕工事で、駐車場の修繕も行うケースが増えています。
駐車場には、平面式駐車場、自走式立体駐車場、機械式立体駐車場があり、駐車場のタイプにより修繕内容や費用が異なるので、駐車場のタイプを把握しておくと修繕計画もたてやすくなります。
今回は、都市部の商業施設やマンションに多い「立体駐車場」の大規模修繕工事についてお話します。
自走式立体駐車場
平面駐車場をスロープで2階、3階と自ら車を運転して駐車するタイプです。
メンテナンスの内容は、消化設備、照明器具、ラインや車止めの補修など。
最近の自走式立体駐車場は、メンテナンスの必要がなくあまり費用がかかりませんが、築年数の古い自走式立体駐車場は、騒音対策や老朽化によるサビ・漏水対策などの塗装工事が必要になります。
機械式立体駐車場
限られた土地でも多くの車を駐車できるので、特に都市部で多いタイプです。
しかし、定期メンテナンスや塗装工事、設備交換などランニングコストがかかり、パレット昇降型の場合、5年~10年ごとに鉄部塗装工事が必要です。
また地中のコンクリートピットは、大規模修繕などの漏水止水・躯体改修などと一緒にしましょう。
駐車場利用者への説明や車両の管理の対応
・工事前のごあいさつ
住民の皆様へ、工事工程表による周知やごあいさつ
工事中は、車の移動などがあり生活への影響もあるので、トラブルの発生を防ぐためにも十分な説明が必要です。
・車両の管理
修繕工事中は、駐車場の車の移動をする場合があるため、代替駐車場が必要です。
トラブルや駐車場の利用者の負担にならないためにも、ご挨拶や車両の管理の手配が可能か確認しましょう。
工事期間はできるだけ短く
立体駐車場のメンテナンスには多くの工事工程があります。
速乾性塗料を利用し、乾燥期間を短縮することにより工事工程を簡略化するのではなく、工事期間を短くすることも可能です。
駐車場が使えない期間が長いと不便・不都合が生じるので、工事期間はできるだけ短いほうが駐車場利用者の負担がありません。
工事期間の短縮は、現場の状況や工事内容、天候などから調整が可能かを判断するので、場合によっては工事期間が長くなる可能性もあります。
【立体駐車場のメンテナンス工事工程例】
・養生
工事前に、車や付帯設備が汚れないように養生します。
・ケレン作業
駐車場内の車両を移動し、劣化塗膜や腐食したサビなどを工具を使って取り除きます。
・高圧洗浄
ケレン処理で発生した古い塗膜のカスやゴミなど汚れや劣化塗膜を水圧で削るように取り除きます。
・下塗り
防災効果のある塗料を塗り、サビの広がりを防ぎます。
・上塗り1回目
下塗りが乾いたら、上塗りをします。
ムラにならないように、高度な技術で厚塗りしすぎずに均一に塗膜の層をつくります。
・上塗り2回目
2回塗ることで、塗膜の層が丈夫になるのでパレットの劣化を防ぐことができます。
・検査
塗り残しや未施工がないか検査し完了です。
保証制度は?
安心・安全な工事を行うのは当然なのですが、万が一の時の保証はどうなっているのか確認しましょう。
立体駐車場の塗装は、厚く塗りすぎると、剥離が生じたり塗膜に割れが生じるなど不具合が生じ耐久性にも影響がでてしまいます。
そのため立体駐車場のメンテナンスは、専門的な知識と高度な技術が必要なのです。
機械式立体駐車場の法定耐用年数は15年ですが、メンテナンスをしっかり行えば15年以上しっかり稼働することができます。
メンテナンスを逃すと、塗装や修繕工事だけでは修復できくなる可能性もあります。
では、どのようなタイミングでメンテナンスを行えばよいのでしょうか。
このような症状があれば危険!メンテナンスをご相談ください。
・駐車場に穴があいている
・鉄部のサビ
・サビ汁で車が汚れている
・塗料の剥離
いかがでしたでしょうか。
この機会にご検討していただければと思います。
立体駐車場は、適切なタイミングでメンテナンスを行い、安全に長く使用しましょう。
立体駐車場の塗装は、住宅やマンションを塗装する「外壁塗装業者」と、立体駐車場の塗装の専門業者があります。
住宅などの外壁塗装と立体駐車場の塗装は、工程が異なり耐久性にも影響します。
立体駐車場の塗装は豊富な実績と経験のある専門業者に依頼することをおすすめいたします。
椎名創建は立体駐車場のメンテナンス、修繕、塗装工事の専門業者です。
こんなお悩みはありませんか?
・はじめての立体駐車場のメンテナンスで何をしたらよいのかわからない
・メンテンスの必要があるのか
・工事期間の車の移動や、住民への説明などどうするのかなど
立体駐車場のメンテナンスなどにお悩みごとがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。