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コラムColumn

機械式立体駐車場の故障例とメンテナンスの必要性

都市部の限られた土地において非常に便利な立体駐車場。
しかし、設置後年数の経過した立体駐車場には、一定の“故障のリスク”が潜んでいます。
目に見える部分では、錆や腐食による劣化したパレット。そして、見えづらい部分では、パレットの昇降を支えるチェーンの劣化など。
これらは何気ない日常の中で、重大な結果をもたらす事故を起こす可能性があります。そこで今回は、パレットやチェーンの劣化がもたらす危険性に焦点を当てつつ、機械式立体駐車場の故障例から学ぶべきメンテナンスの必要性について掘り下げます。

目次

パレットの錆や腐食

立体駐車場は、駐車スペースの有効活用に貢献する重要な施設です。

しかし、その施設がスムーズに機能し続けるためには、構造を日々万全な状態を保つためのメンテナンスが欠かせません。

中でも大切な構造の一つが、車を乗せるために使用される「パレット」。

そしてそのパレットの錆や腐食には注意が必要です。


パレットは立体駐車場の構造において、車両を持ち上げ、車を安全に保管するための要素であり、利用者の安全にも直結しています。

主に鉄で作られているパレットは、定期的な塗装を怠ることで雨などの水によって錆や腐食が進行します。

錆や腐食が進行した状態を放置してしまうと、材質が非常にもろくなり、車の出し入れやちょっとした振動で亀裂が入ったり、穴が開くこともあります。

パレットに穴が開くと、車のタイヤが穴にはまってしまったり、利用者の怪我というリスクを生み大変危険です。

また、雨水などで溶けた錆が車に垂れ、車体が汚れる可能性もあるため、利用者の不満や車のダメージが増大することも考えられます。


このように、パレットの錆や腐食は、施設の所有者や運営者にとって深刻な問題です。

事故やダメージによる修理や補償費が掛かるばかりでなく、施設の信頼性の低下につながりますので、パレットの安全性を確保するために、定期的な塗装とメンテナンスを欠かさないようにしましょう。


では次の目次では、もう一つの故障例として「パレットが傾向いてしまう事故」について説明し、機械式立体駐車場のメンテナンスの不可欠性をさらに掘り下げてみましょう。


チェーンの劣化等が引き起こすパレットの傾き

こちらの目次では、立体駐車場におけるもう一つの故障要因、「パレットの傾き」に焦点を当ててみましょう。


立体駐車場では、車両を持ち上げて適切な位置に保持するために、パレットと呼ばれる板が使用されます。これらのパレットは駐車場内で鋼鉄製のチェーンによって支えられ、その信頼性が駐車場の利用者の安全に大きく関わります。しかし、時間とともにチェーンは劣化し、腐食することがあります。特に、錆びついたチェーンがパレットを支える役割を果たす場合、危険が高まります。


最悪の場合、劣化や腐食によって錆びついたチェーンが破断する可能性があります。

これはパレットの急激な傾きを引き起こし、最終的にはパレット自体とその上に駐車された車両の落下につながる危険も。

このような事故は、利用者の命に係わる重大な結果をもたらす可能性があり、施設所有者や運営者にとっても多方面における問題となることが考えられます。


したがって、立体駐車場の安全性を保つためには、パレットを支えるチェーンの定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。

劣化や腐食が発見された場合、早期対策を取り、必要な修理や交換を行うことが、利用者と施設の安全を確保するために絶対に必要な措置です。


次の目次では、これらの故障事例から導かれる立体駐車場メンテナンスの重要性について改めてご紹介しましょう。


機械式立体駐車場のメンテナンスの必要性

前述の、パレット自体の錆や腐食、そしてパレットを支えるチェーンの劣化を受けてのパレットの傾きやチェーンの破断についての故障例を通じて、機械式立体駐車場のメンテナンスがいかに重要かはお分かりいただけましたでしょうか。


 


これらの事例は、立体駐車場が便利で効率的な駐車スペース提供の場である一方で、十分なメンテナンスが行われない場合、致命的な事故を引き起こす場にもなり、所有者にとっては大きな利益損失の原因となり得ることを示してしています。


 


機械式立体駐車場は、多くの要素が連動して動作する複雑な構造で成り立っています。


これらの構造は、車という重量のあるものを保管し常に稼働しているため、時間と共に摩耗や劣化が進むことは避けられません。


したがって、定期的なメンテナンスが欠かせないのです。


 


先ほどもお伝えしたように、メンテナンスの重要性は、利用者の安全性だけでなく、施設所有者や運営者にとっても大きな影響を及ぼします。


より詳しく説明するとすれば、事故や故障が発生した場合、修理や損害賠償の費用がかさんだり、信頼性の低下が顧客の利用意欲を減少させたりする可能性があります。


さらに、立体駐車場が長期間適切に機能しない場合、収益の下落にも直結する可能性があります。


 


したがって、機械式立体駐車場のメンテナンスは、安全性の確保だけでなく、経済的な持続可能性にも密接に関連しています。


定期的な点検、修理、劣化した部品の交換、そして適切な保守スケジュールの設定は、施設の長寿命と円滑な運用を保つために不可欠です。


機械式立体駐車場の所有者や運営者は、メンテナンスを軽視せず、専門家のアドバイスを受けながら、安全性と信頼性を確保するための努力を継続的に行うように注意しましょう。


 


まとめ

いかがでしたでしょうか。

械式立体駐車場は便利ですが、その安全性はメンテナンスにかかっています。

パレットの錆や傾きなどの問題は大きなリスクですし、それ以外にも電気系統のトラブルによって入出庫ができなくなってしまうなど、ひとたび故障が発生すると

立体駐車場を利用している利用者に非常に大きな迷惑を掛けてしまうことになります。

安全と信頼性を守り、そして経済的な損失を防ぐためにも、定期的なメンテナンスと適切な改修を怠らないようにしましょう。